規則的なパターン模様を生成するスクリプトです.動画の背景素材などとして利用できます.
次のオブジェクトが追加されます:

-
AviUtl ExEdit2
http://spring-fragrance.mints.ne.jp/aviutl
beta7
で動作確認済み.
以下のフォルダのいずれかに Tile_S.obj2
をコピーしてください.
- スクリプトフォルダ
- AviUtl2 のメニューの「その他」 ➡️ 「アプリケーションデータ」 ➡️ 「スクリプトフォルダ」で表示されます.
- (1) のフォルダにある任意の名前のフォルダ
初期状態だと「オブジェクトを追加」メニューの「カスタムオブジェクト」に「~タイルσ@Tile_S」が追加されています.
- 「オブジェクト追加メニューの設定」の「ラベル」項目で分類を変更できます.
4種類のオブジェクトが追加されます.
長方形を並べたパターン模様です.4色に塗り分けられます.

正三角形を並べたパターン模様です.6色に塗り分けられます.

正六角形を並べたパターン模様です.3色に塗り分けられます.

菱形を並べたパターン模様です.4色に塗り分けられます.


各オブジェクトごとにパラメタの名前や効果,初期値が微妙に違いますが,基本的な部分は同じです.
オブジェクトのサイズを指定します.背景サイズ
が ON の場合は,シーンのサイズと同じになり,幅
と 高さ
は無視されます.
幅
と 高さ
はピクセル単位で指定,最小値は 0
, 最大値は 4000
, 初期値は 320
.
背景サイズ
の初期値は OFF.
タイル部分の色を,各タイルでそれぞれ指定します.ライン幅
が指定されている場合は,縁部分の色です.
指定できる色の数は以下の通りです:
スクリプト名 | 色の数 |
---|---|
四角タイルσ | 4 |
三角タイルσ | 6 |
六角タイルσ | 3 |
菱形タイルσ | 4 |
色の順序は基本的には,X
, Y
で指定した位置の真上から時計回りに並んでいます.
タイル部分の内側の色を,各タイルでそれぞれ指定します.ライン幅
が指定されている場合の,縁部分より内側の色です.
- 初期状態だと
ライン幅
でタイル全体が覆われているためこの設定は反映されません.ライン幅
をマス幅
に比べて小さい値を指定してください.
タイル部分の透明度を,各タイルでそれぞれ指定します.透明度を 100
にすると「穴」が空いたような画像になります.
% 単位で指定,最小値は 0.00
, 最大値は 100.00
, 初期値は 0.00
.
各タイルのサイズを指定します.
正確な意味は以下の通り:
スクリプト名 | マス幅 |
マス高さ |
---|---|---|
四角タイルσ | 長方形の横の辺の長さ | 長方形の縦の辺の長さ |
三角タイルσ | 正三角形の1辺の長さ | - |
六角タイルσ | 正六角形の最長の対角線の長さ | - |
菱形タイルσ | 菱形の横の対角線の長さ | 菱形の縦の対角線の長さ |
マス正方形(幅のみで指定)
が ON の場合,マス高さ
が無視され,代わりに マス幅
が適用されます.
マス幅
と マス高さ
はピクセル単位で指定,最小値は 1.0
, 最大値は 2000.0
, 初期値は原則 64.0
(菱形タイルσの マス幅
のみ 96
).
マス正方形(幅のみで指定)
の初期値は ON.
各タイル部分の縁部分のサイズを指定します.縁部分の色は 色1
や 色2
などで,内部の色は 内部色1
や 内部色2
などで指定します.
PI
を利用すれば,各タイルごとに個別に指定できます.
ピクセル単位で指定,最小値は 0.0
, 最大値は 1000.0
, 初期値は 1000.0
.
各タイル部分の角部分を丸めます.丸める場合の曲率半径を指定します.
- 各タイルが真円になる半径が上限で,これ以上は真円のままです.
PI
を利用すれば,各タイルごとに個別に指定できます.
ピクセル単位で指定,最小値は 0.0
, 最大値は 500.0
, 初期値は 500.0
.
角半径
や 余白幅
を指定したときに見える,各タイル間の「隙間」の色を指定します.
初期値は 000000
(黒).
角半径
や 余白幅
を指定したときに見える,各タイル間の「隙間」の透明度を指定します.
- 各タイルの
透明度1
などが高い場合,そこには余白色
が見えるのではなく,「穴」が空いたような画像になります.
% 単位で指定,最小値は 0.00
, 最大値は 100.00
, 初期値は 100.00
.
各タイル間の「隙間」のサイズを指定します.余白部分の色や透明度は 余白色
と 余白透明度
で指定します.
余白高さ
は四角タイルσのみ.
PI
を利用すれば,各タイルごとに個別に指定できます.
ピクセル単位で指定,最小値は 0.0
, 最大値は 2000.0
, 初期値は 0.0
.
タイル模様全体を指定した角度だけ回転できます.回転中心は X
, Y
で指定します.
単位は度数法,最小値は -720.00
, 最大値は 720.00
, 初期値は 0.00
.
タイル模様全体を平行移動できます.プレビュー画面のアンカー操作でも設定できます.
ピクセル単位で指定,最小値は -4000.0
, 最大値は 4000.0
, 初期値は 0.0
.
タイル模様の描画にアンチエイリアスを適用します.角半径
や 回転
を適用した際にジャギーさが軽減されます.
初期値は,四角タイルσの場合は OFF, それ以外で ON.
パラメタインジェクション (parameter injection) です.初期値は空欄. テーブル型の中身として解釈され,各種パラメタの代替値として使用されます.また,任意のスクリプトコードを実行する記述領域にもなります.
ライン幅
, 角半径
, 余白幅
, 余白高さ
に関しては,タイルごとに個別の設定ができるようにもなります.
-
各タイルごとに指定可能な設定値については,次の記述ができます.
-
line = 3.5
(number 型を指定)ライン幅
をタイル全体で一律に指定. -
line = { 1.5, 2.5, 3.5, 4.5 }
(table 型で配列を指定)ライン幅
を,1番目のタイルが1.5
, 2番目が2.5
, ... と,個別に指定.
この指定が可能なフィールドには,以下の形式のコメントを記述してあります.
-- number 型で "色*" の項目を上書き,table 型で各タイルごとに指定,または nil.
-
{
width = width, -- number 型で "幅" の項目を上書き,または nil.
height = height, -- number 型で "高さ" の項目を上書き,または nil.
screen_size = screen_size, -- boolean 型で "背景サイズ" の項目を上書き,または nil. 0 を false, 0 以外を true 扱いとして number 型も可能.
col = col, -- number 型で "色*" の項目を上書き,table 型で各タイルごとに指定,または nil.
col_inner = col_inner, -- number 型で "内部色*" の項目を上書き,table 型で各タイルごとに指定,または nil.
alpha = alpha, -- number 型で "透明度*" の項目を上書き,table 型で各タイルごとに指定,または nil.
block_w = block_w, -- number 型で "マス幅" の項目を上書き,または nil.
block_h = block_h, -- number 型で "マス高さ" の項目を上書き,または nil.
block_square = block_square, -- boolean 型で "マス正方形(幅のみで指定)" の項目を上書き,または nil. 0 を false, 0 以外を true 扱いとして number 型も可能.
line = line, -- number 型で "ライン幅" の項目を上書き,table 型で各タイルごとに指定,または nil.
radius = radius, -- number 型で "角半径" の項目を上書き,table 型で各タイルごとに指定,または nil.
col_back = col_back, -- number 型で "余白色" の項目を上書き,または nil.
alpha_back = alpha_back, -- number 型で "余白透明度" の項目を上書き,または nil.
back_w = back_w, -- number 型で "余白幅" の項目を上書き,table 型で各タイルごとに指定,または nil.
back_h = back_h, -- number 型で "余白高さ" の項目を上書き,table 型で各タイルごとに指定,または nil.
rotate = rotate, -- number 型で "回転" の項目を上書き,または nil.
X = X, -- number 型で "X" の項目を上書き,または nil.
Y = Y, -- number 型で "Y" の項目を上書き,または nil.
antialias = antialias, -- boolean 型で "アンチエイリアス" の項目を上書き,または nil. 0 を false, 0 以外を true 扱いとして number 型も可能.
}
- テキストボックスには冒頭末尾の波括弧 (
{}
) を省略して記述してください.
{
width = width, -- number 型で "幅" の項目を上書き,または nil.
height = height, -- number 型で "高さ" の項目を上書き,または nil.
screen_size = screen_size, -- boolean 型で "背景サイズ" の項目を上書き,または nil. 0 を false, 0 以外を true 扱いとして number 型も可能.
col = col, -- number 型で "色*" の項目を上書き,table 型で各タイルごとに指定,または nil.
col_inner = col_inner, -- number 型で "内部色*" の項目を上書き,table 型で各タイルごとに指定,または nil.
alpha = alpha, -- number 型で "透明度*" の項目を上書き,table 型で各タイルごとに指定,または nil.
block = block, -- number 型で "マス幅" の項目を上書き,または nil.
line = line, -- number 型で "ライン幅" の項目を上書き,table 型で各タイルごとに指定,または nil.
radius = radius, -- number 型で "角半径" の項目を上書き,table 型で各タイルごとに指定,または nil.
col_back = col_back, -- number 型で "余白色" の項目を上書き,または nil.
alpha_back = alpha_back, -- number 型で "余白透明度" の項目を上書き,または nil.
back = back, -- number 型で "余白幅" の項目を上書き,table 型で各タイルごとに指定,または nil.
rotate = rotate, -- number 型で "回転" の項目を上書き,または nil.
X = X, -- number 型で "X" の項目を上書き,または nil.
Y = Y, -- number 型で "Y" の項目を上書き,または nil.
antialias = antialias, -- boolean 型で "アンチエイリアス" の項目を上書き,または nil. 0 を false, 0 以外を true 扱いとして number 型も可能.
}
- テキストボックスには冒頭末尾の波括弧 (
{}
) を省略して記述してください.
{
width = width, -- number 型で "幅" の項目を上書き,または nil.
height = height, -- number 型で "高さ" の項目を上書き,または nil.
screen_size = screen_size, -- boolean 型で "背景サイズ" の項目を上書き,または nil. 0 を false, 0 以外を true 扱いとして number 型も可能.
col = col, -- number 型で "色*" の項目を上書き,table 型で各タイルごとに指定,または nil.
col_inner = col_inner, -- number 型で "内部色*" の項目を上書き,table 型で各タイルごとに指定,または nil.
alpha = alpha, -- number 型で "透明度*" の項目を上書き,table 型で各タイルごとに指定,または nil.
block = block, -- number 型で "マス幅" の項目を上書き,または nil.
line = line, -- number 型で "ライン幅" の項目を上書き,table 型で各タイルごとに指定,または nil.
radius = radius, -- number 型で "角半径" の項目を上書き,table 型で各タイルごとに指定,または nil.
col_back = col_back, -- number 型で "余白色" の項目を上書き,または nil.
alpha_back = alpha_back, -- number 型で "余白透明度" の項目を上書き,または nil.
back = back, -- number 型で "余白幅" の項目を上書き,table 型で各タイルごとに指定,または nil.
rotate = rotate, -- number 型で "回転" の項目を上書き,または nil.
X = X, -- number 型で "X" の項目を上書き,または nil.
Y = Y, -- number 型で "Y" の項目を上書き,または nil.
antialias = antialias, -- boolean 型で "アンチエイリアス" の項目を上書き,または nil. 0 を false, 0 以外を true 扱いとして number 型も可能.
}
- テキストボックスには冒頭末尾の波括弧 (
{}
) を省略して記述してください.
{
width = width, -- number 型で "幅" の項目を上書き,または nil.
height = height, -- number 型で "高さ" の項目を上書き,または nil.
screen_size = screen_size, -- boolean 型で "背景サイズ" の項目を上書き,または nil. 0 を false, 0 以外を true 扱いとして number 型も可能.
col = col, -- number 型で "色*" の項目を上書き,table 型で各タイルごとに指定,または nil.
col_inner = col_inner, -- number 型で "内部色*" の項目を上書き,table 型で各タイルごとに指定,または nil.
alpha = alpha, -- number 型で "透明度*" の項目を上書き,table 型で各タイルごとに指定,または nil.
block_w = block_w, -- number 型で "マス幅" の項目を上書き,または nil.
block_h = block_h, -- number 型で "マス高さ" の項目を上書き,または nil.
line = line, -- number 型で "ライン幅" の項目を上書き,table 型で各タイルごとに指定,または nil.
radius = radius, -- number 型で "角半径" の項目を上書き,table 型で各タイルごとに指定,または nil.
col_back = col_back, -- number 型で "余白色" の項目を上書き,または nil.
alpha_back = alpha_back, -- number 型で "余白透明度" の項目を上書き,または nil.
back = back, -- number 型で "余白幅" の項目を上書き,table 型で各タイルごとに指定,または nil.
rotate = rotate, -- number 型で "回転" の項目を上書き,または nil.
X = X, -- number 型で "X" の項目を上書き,または nil.
Y = Y, -- number 型で "Y" の項目を上書き,または nil.
antialias = antialias, -- boolean 型で "アンチエイリアス" の項目を上書き,または nil. 0 を false, 0 以外を true 扱いとして number 型も可能.
}
- テキストボックスには冒頭末尾の波括弧 (
{}
) を省略して記述してください.
-
「常に一定方向に流れる背景」を置きたい場合,
X
やY
を「直線移動」で動かすこともできますが,±4000.0
が範囲限界でそれ以上動かなかったり,流れるスピードがオブジェクトの長さに依存してしまいます.この場合,PI
に次のように記述すると,範囲限界の影響を受けず,動画やオブジェクトの長さによらず一定のスピードで流すことができます:X=20*obj.time+obj.track0,Y=10*obj.time+obj.track1,
ここで
20
や10
には1秒間あたりに流れる移動量を指定します.
-
v1.01 (for beta7) (2025-08-21)
- パラメタインジェクションの
PI
でX
,Y
の指定が反映されなかったのを修正.
- パラメタインジェクションの
-
v1.00 (for beta7) (2025-08-20)
- 初版.
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